東北タイの子 (LUK ISAN)

東北タイの子 (LUK ISAN)

東南アジアブックス 19 タイの文学7

KHAMPHUN BUNTHAWI カムプーン・ブンタヴィー

星野龍夫訊

1980年4月20日 第1刷発行 1992年9月20日 第4刷発行

目次

1 荒廃する村......

2 乾季の糧を求める

3 塩辛のラープ...

4 我等の地でベトナム、中国に攻勢...

5 愛し合う二人

6 娘を掠める話

7 新年の祝祭

8 新入学

9 神鳴り和尚

10 ラック取り

11 鶉(うずら) 捕り

12 マングース狩り・

13 こおろぎ捕り...

14 屋根の葺き替えーお菓子作り

15 文身(いれずみ)を入れる

16 魚捕りの出発準備...

17 鍛冶屋

18魚捕りへ出発―穴蜘蛛のラープ

19 雨来たる―牛蛙捕り

20着いたぞ、シー川

21感激の夜

22 鯰捕り

23投網(とあみ)打ち―魚卵の漬物作り

24塩辛作り

25 釣り

26急流との闘い...

27土蛙、青蛙捕り:

28魚捕り最後の日

29 帰村準備...

30 帰路

31折れた車軸:

32 鳥を撃って鍋を買う

33 魚と米の交換

34村に帰る

35寺の祭り...

36至福の日......。

訳注

あとがき

カムプーン・ブンタヴィー

1920年代後半、タイ国東北地方ウボン県ヤソートーン郡(現在は県) サーイムン村 の農家に生まれる。郡の中学を卒業、バンコクへ出て、人力車夫など多くの仕事を経 験した後、南部タイで小学校教員、刑務所獄吏。1974年役人を辞し、現在文筆専業。

1975年、『東北タイの子』を文芸週刊誌「ファー・ムアン・タイ」に連載、76年バン ナキット社から三本で出版、77年出版協会図書週間文学賞小説部門1等賞受賞、文 部省推薦図書(学童向)、79年第1回東南アジア文学賞受賞。

その後、『東北タイの子』に続く一連の自伝的作品『東北の血』、『さまよえる東北 人』、『牢獄の値』、東北を舞台にフィクティシャスな作品『菩提樹の根元の黄衣』、『猛 勇隊商隊長』、『クラーの泣く原野』等、多数の作品を発表。

訳者紹介

星野龍夫 (ほしのたつお)

1940年 神戸市に生れる. 1962年 早稲田大学教育学部卒業. 1962-66年東京・香港にて外国人のための日本語教師, 1967-76年 ラオス, タイで言語,歴史,社会に関する調査

研究. 1976年フランス社会科学高等研究院 (EHESS) 卒業. 現在東南アジア大陸部の民族学・社会学的研究及び翻訳等に従事。