羽島亨[ハジマトオル]、ヒット曲は発明だ!ポニーキャニオン音楽出版、 2018.9.14

2022.10.27

桑田佳祐が紅白歌合戦の歌をメドレーで歌っていたTV番組で、流行り歌に同じスタイルはなく、その年その年に新機軸があることを感じました。この本は、歌謡曲やカラオケファンには、響くことが多いと思います。ここ数年、クラシックギターを習い、近所の音楽スタジオ(学園坂スタジオ)で、コードの勉強や、ヴォイトレをしています。この本での分析も、音楽理論を学ぶ手助けになりました。90年代からは、分からない曲が多くなり、歳を取ったことを感じます。
『1960~2000年代のヒット23曲が、コード進行やメロディ、楽曲構成から発声に至るまで、さまざまな視点から解き明かされます。これらの曲は、何が新しかったのか。音楽プロデューサーの目に、歌謡曲~J-POPに至る音楽の変遷はどう映ったか。それぞれの曲を通して語られ、その背景にあった時代の空気まで浮かび上がります。ヒット曲誕生の裏には、作詞・作曲はもちろん、曲の構成、サウンドメイク、アーティストの独自性、制作陣のヒット戦略など、あらゆる角度からの「発明」が行われていました。出典:紀伊国屋書店HPより改変』

以下は、紀伊国屋書店HPより、
出版社内容情報
ポニーキャニオンの音楽プロデューサーとして田原俊彦などのヒット曲を手掛けた羽島亨が、自らの視点で読み解くヒット曲分析論。次々と現れる新しいヒット曲とアーティスト、作家たちを目の当たりにしてきた羽島は、ヒット曲誕生の裏には、作詞・作曲はもちろん、曲の構成、サウンドメイク、アーティストの独自性、制作陣のヒット戦略など、あらゆる角度からの「発明」が行われていたと語る。
この「発明」をキーワードに、1960~2000年代のヒット23曲が、コード進行やメロディ、楽曲構成から発声に至るまで、さまざまな視点から解き明かされる。これらの曲は、何が新しかったのか。そして、ヒット生産を至上命題とする音楽業界でその誕生を目撃してきた音楽プロデューサーの目に、歌謡曲~J-POPに至る音楽の変遷はどう映ったか。それぞれの曲を通して語られる羽島自身の体験から、その背景にあった時代の空気までもが浮かび上がる、歌謡曲ファン必読の書。楽曲制作を共にした作詞家・作曲家とのエピソードも満載。                      
推薦:橋本淳(作詞家)

内容説明
昭和歌謡のヒット曲には、新しい音楽的な仕掛け、発明があった。元ポニーキャニオンの音楽プロデューサーによる、昭和歌謡~J‐POP23曲徹底解説。

目次
第1部 1960年代(「バラが咲いた」ヒット曲のカタチ;「友よ」スリーコードのシンプルさが語った変化の時代 ほか)
第2部 1970年代(「希望」セカンダリードミナントが描くさまよう人生の旅;「翼をください」サスフォーは癖になる ほか)
第3部 1980年代(「ハッとして!Good」曲を引き立てるコントラストの妙;「ダンシング・オールナイト」マイナーキーのスリーコード ほか)
第4部 1990年代(「涙のキッス」コラボという戦略;「innocent world」時代を映すオンコード ほか)
第5部 2000年代(「ボーイフレンド」モード感覚の詞とテンションが際立たせた個性;「ありがとう」メジャーとマイナーを行き来する繊細な感性)

著者等紹介
羽島亨[ハジマトオル]
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。音楽プロデューサー、作詞・作曲・編曲家、ボイストレーナーとしてボーカルスクールを主催。ポニーキャニオンの音楽制作プロデューサーとして第22回日本レコード大賞・最優秀新人賞、第11回日本歌謡大賞・放送音楽新人賞などを受賞。日本歌謡大賞、レコード大賞最優秀新人賞などの受賞歌手を多く世に出す。レコード会社プロデューサーの経験を生かし、20年以上にわたり、声帯と身体機能を研究したボイストレーニングの独自のメソッドを開発。多くのプロボーカリストのトレーニングと新人育成に取り組む。また、第57回小説現代新人賞を『銀の雨』にて受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)