多自然川づくりポイントブックIII

多自然川づくりポイントブックIII

中小河川に関する河道計画の技術基準;解説

川の営みを活かした川づくり~河道計画の基本から水際部の設計まで~

多自然川づくり研究会 著

国土交通省 水管理国土保全局 河川環境課・治水課・防災課 編集協力

財団法人 リバーフロント整備センター 編集

公益社団法人 日本河川協会 発行

201110月初版1刷発行、20146月初版2刷発行

 

“現在の河岸やみお筋が良好な環境を形成している場合には、現況の平面形や横断形にならい、それをできるだけ保全することとしたうえで、改修後の流速をあまり増加させないこと”また、“河岸・水際部の計画・設計にあたっては、治水機能の確保とともに、河岸・水際部が本来有する河川景観及び自然環境面での機能が十分発揮されるように行うこと”を基本として多自然川づくりの考え方を整理したもの。

  

目次

1章 本書について

2章 多自然川づくりにおける河道計画の基本

 2.1 中小河川における河道の平面・縦横断形の設定に関する基本事項

  2.2.1 計画高水位の設定

  2.2.2 法線及び川幅

  2.2.3 横断形

  2.2.4 縦断形

  2.2.5 粗度係数

3章 河岸・水際部の機能

 3.1 河岸・水際部の環境上の機能

  生物の生息環境としての機能(河岸:移動経路、生息・生育・繁殖空間、避難場所、水際部:産卵場所)

 3.2 河岸・水際部の主な環境要素から見た特徴とその機能

  3.2.1 河畔樹木の機能

  3.2.2 浸透水(河岸の透水・保水の機能)

  3.2.3 のり面の空隙・凸凹の機能

  3.2.4 水際植生の機能

  3.2.5 水際部の空隙・凸凹の機能

  3.2.6 水際部の入り組み(ワンド・たまり等の止水域を含む)の機能

  3.2.7 淵の機能

4章 河岸・水際部の計画・設計

 4.1 河岸・水際部の環境上の機能の確保に関する一般的留意事項

 4.2 自然な河岸・水際の形成

  4.2.1 基本的な考え方

  4.2.2 河岸・水際部の計画・設計のポイント

  4.2.3 河岸・水際部の計画・設計の考え方:検討フロー

 4.3 護岸設置の必要性の判定

 4.4 護岸を設置しない場合の河岸・水際部の留意事項

 4.5 護岸を設置する場合の考え方

 4.6 護岸を設置する場合の河岸・水際部の計画・設計

 4.7 護岸が露出する場合の設計

5章 河畔林に関する基本的な考え方

6章 付帯施設

7章 CO2発生抑制

8章 維持管理の考慮

9章 設定内容のチェックリスト

10章 横断形のモデル計画集

11章 具体例で見る検討の流れ