福田昌史 0.3秒 60点の世界
福田 昌史(まさふみ)著 0.3秒 60点の世界
「幸せ多い国づくりへの実践」
形 式 : A5変型判/206頁
価 格 : 定価 1,296円 (税込)
発 刊 : 平成20年6月
本書発行のきっかけは東京大学工学部社会基盤学科において2005年度に
新しく開講されたマネジメント関連講義である「公共経営学」にある。
建設技術者の現場での「意志決定のプロセス」は教科書に書かれていない。
本著は実際の経験に基づいた「実学としての公共経営学」であり、産官学
を問わず全ての建設技術者に自信と勇気を与える人生訓である。
東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻 小澤 一雅 教授
【目 次】
はじめに
第一章 暮らしと社会資本整備
第二章 治水は百年の大計か、千年の大計か
第三章 現場は知恵と工夫の源泉地
第四章 地方の強さを考える
第五章 「積算」は現場技術とノウハウの集大成
第六章 変革に求めるもの
第七章 人間的総合力の発露
メモ:
P42:「お役所仕事」の言葉に代表されるように、公共機関の仕事振りに対しては良くないイメージの言葉が付いて回っています。誰しも役所などの窓口に問い合わせをした際に、「これはこの窓口ではありません」とか「どこが担当しているのか分かりません」などといった返事をされたことがあるのではないでしょうか。このことに対し、「この仕事は自分の課でやる」、「俺の課でやらずして誰がやる」といった気概を持ち、課単位での競り合いの中で良い政策へと昇華させていくということを基本とし、これをネガティブに言えば「何でもやるという縄張り意識」を持って取り組むべしとしました。公共サービスを提供する組織がその機能と役割を確実に果たすために、組織のあらゆる者が情報の所在を明確に理解していることが重要であると考えたためです。<以下省略>
外部内部に関係なく、問い合わせに対しては「即座(0.3秒)に概ね(60点)の回答をすべし」