大石久和、藤井聡著、国土学 -国民国家の現象学―

大石久和、藤井聡著、国土学 -国民国家の現象学―、北樹出版、2016.5.2

読みながら連想した、メモです。

 

P60:峠

柳田国男さんは峠をたくさん越えることによって、日本文化を理解できるといっていたようである。当時は、流域界でもある峠が、まさに文化の境界になっていたのであろう。

加藤秀俊著、道と文化20040330より、ここ半世紀、日本のあちこちに足をはこんできたが、その変化にいちばん気がつくのはわが国土から「峠」がなくなった、ということである。

P82:幕藩大名の領国経営

川越藩主、松平伊豆守(知恵伊豆)による、1640年頃の玉川上水建設の支援、野火止用水の建設。

加藤秀俊著、メディアの展開。近代社会の出発点が明治維新ではなく徳川時代にあったことを説く力作。

P114:第二次世界大戦敗戦前後の災害:

静岡大火、1940年(昭和15年)115日。

東南海地震(静岡・愛知・三重)、1944年(昭和19年)127日。

静岡大空襲、1945年(昭和20年)619日深夜から20日未明。

福井空襲、1945年(昭和20年)719日の午後1124分から翌日午前045分。

福井地震、1948年(昭和23年)628日。

P117:親鸞

親鸞聖人が教行信証を書いたのは、筑波の北、稲田の西念寺にいたときとのこと。

徳川宗家は、浄土宗だったそうだ。

P136:財務省のホームページから、国の借金、いわゆる1200兆円の内訳。

H28年度末見込みを見てみると、外国為替資金証券(年度越の額)1,950,000億円(16.4 %) は日本政府が持っているドルのことらしい。この200兆円、実質、自由にならないのか?? 特例国債  5,286,772 億円(44.4%)が、いわゆる赤字国債。

https://www.mof.go.jp/jg…/reference/appendix/27zandaka02.pdf

P162:世界の水資源量:

お隣の韓国は、大変な国だと思う。水資源も、日本以上にひっ迫している。中国・日本に挟まれ、北朝鮮と接しているし徴兵制もある。湾の干拓事業も環境問題化していた。原発もあるようだ。

東京近辺の水循環、地下水のことは、次が参考になる。

守田優著、地下水は語る―見えない資源の危機、岩波新書、2012.6.20