河田恵昭、日本沈没、朝日新書、2016.7

河田恵昭、日本沈没、朝日新書、2016.7

アマゾンの書評と目次です。

災害研究の第一人者が緊急警告!  止まらぬ地球温暖化で"殺人級大雨"が日本を壊滅させる。 豪雨のメカニズムと日本の深刻な水害リスクを解き、 治水の歴史・現状と今後の対策を提示。 「熊本地震」の原因や今後の課題についても考察。

  

【目次】

 1 水害や水没の多発・激化は地球温暖化が元凶

●鬼怒川水害は、どこでも起こりうるのか?

●大雨が降るメカニズム

●台風の強大化と増加する雨量

●地球温暖化で変化する気象、海象

●沿岸域の影響――海面上昇や海岸侵食――

 ●想定外洪水対策が必要な時代に突入

●海抜ゼロメートル地帯の浸水、水没

●地下街の水没

 

 2 世界の大都市の水没危険性

●水没する都市の特徴

●米国・ニューヨークの水没

●チェコ・プラハの水没

●タイ・バンコク郊外の水没

●イタリア・ベニスの水没

 

 3 東京の水没危険性

●東京は「世界一水害に弱い」都市?

20159月の関東・東北豪雨、東京は氾濫・水没を危うく逃れた?

●利根川の洪水氾濫

●荒川の洪水氾濫

●東京湾の高潮/津波の氾濫

●浸水・水没災害の被害想定

 

 4 広域・集中・ゲリラ豪雨による水害の違い

●広域に激しく降る雨(広域豪雨)2004年豊岡水害

2004年台風23号による円山川の氾濫災害

●特定の地域に激しく降る雨(集中豪雨)

2000年東海豪雨水害

●スポット的に降る激しい雨(ゲリラ豪雨)

2008年神戸・都賀川水難事故

 

 5 新たな高潮災害と教訓

●忘れてはいけない1959年伊勢湾台風高潮災害の悲劇

●事故と災害が織り成す米国の歴史

20019.11ニューヨークテロ事件

2005年ハリケーン・カトリーナ高潮災害の教訓

2012年ハリケーン・サンディ高潮災害の教訓

 

 6 新たな津波災害と教訓

●地震の揺れの被害が津波に先行する

●津波来襲

●被害の特徴

●津波による被害

●間接被害

●高知市などの津波被害

 

 7 複合災害となる首都圏直下地震と首都水没

●江戸幕府を疲弊させた安政の複合災害

●複合災害の発生が憂慮された1955年阪神・淡路大震災

●首都直下地震は近いうちに起こるのか

●津波は発生するのか?

●津波による未曾有の人的被害の再考

●複合災害で拡大する社会的・経済的被害

●被害は頭蓋骨骨折から脳梗塞へ変化

●複合災害の人的被害を左右する広域避難

●致命的となる低い避難率

 

 8 縮災そして防災省の創設

――2016年熊本地震で確認できたこと――

 ●二極化しつつある自然災害

●中規模災害になりえた鬼怒川の氾濫災害

●自然災害は社会現象

●知識・情報・知恵が被害を小さくしてくれる

●災害に楽観主義は禁物

●なぜ防災から減災、そして縮災に変わったのか

●レジリエンスとは

●国難による「日本水没」

●防災省を創設して「国難」を迎撃する

2016年熊本地震で確認できたこと