53. ダグラス・マッカーサー、津島 一夫 (翻訳)、マッカーサー大戦回顧録、中公文庫 – 2003.7.25、 初出 英語1964
53. ダグラス・マッカーサー、津島 一夫 (翻訳)、マッカーサー大戦回顧録、中公文庫 – 2003.7.25 初出、英語1964
マニラに3年間住んで、バターンやコレヒドールと言った戦場跡に訪ねた事があり、興味深く読みはじめました。今朝は、たまたま、アセアンの人たちと皇居前広場を歩く機会がありました。GHQのあった第一生命ビルも紹介しました。
フィリピン戦には、レイテ島タクロバン上陸、栗田艦隊撤退。オルモック攻撃など、フィリピンにいたとき、災害復旧の状況を見に訪ねたオルモックも出てくるので、早く読んでおくべきでした。以下のメモは、今の政治や官僚にもいえましょう。大局観を磨かねばと思います。
マッカーサー大戦回想録を読み切りました。少なからず感動しています。戦後の日本の改造をGHQが指導していった章を読み進めながら、ミサイルの脅威を語るばかりでなく北朝鮮をどのような国にしたいのかも想像力を持たなくてはいけないと思いました。解説を書いた増田弘さんの「マッカーサー、中公新書」を読んでみようと思います。
メモ:
第3章戦略の転換
P224
日本軍の将校は上級ほど素質が落ちる。日本の将校団は基本的に階級主義と封建的な制度で成り立っており、厳密な職業的能力によって選ばれていない。ここに日本の弱点がある。日本の息子たちは心身ともにたくましいが、指導者に欠けている。
P235
日本の国民が、将軍や提督たちは実際の戦闘の場面で失敗していることに気づけば、日本の国民感情に現れてくる反感はすさまじいものがあろう。その点に、日本の民衆はやがては軍部へのほとんど偶像崇拝に近い感情をすて、もっと合理的な考え方をするようになる、という希望がもてる。
目次
第1章 敗北の記
第2章 ニューギニア戦
第3章 戦略の転換
第4章 フィリピン戦
第5章 廃墟の日本
第6章 占領の課題
第7章 占領政策