山本熊蔵、強く生きる、(株)ジャパンインターナショナル総合研究所、星雲社、2005.1.8

推薦文:元建設機械課長、JACIC理事の今岡亮司氏

 

P245

東京の洪水災害復旧に200億円を無償提供したアメリカ

キャサリーン台風の被害を受け、利根川が決壊し東京の下町が大洪水に見舞われた。日本は敗戦直後で復興予算など全然なかった時代だ。

このとき、進駐軍のマッカーサー司令官は、東京丸の内のGHQにいた。未曽有の首都の大災害―大混乱が起きていた。復興予算の無い日本政府の狼狽ぶりが想像できよう。

マッカーサーは日本政府に「首都を水害から守る」ことを司令した。

江戸川の幅を2倍に広げ、利根川の水を東京湾に流すという計画が立てられた。

・これに要する資金は200億円と算定された

・マッカーサーは無条件で米軍資金から提供したのである。

現在のお金に換算すると数兆円だと思う。

私はこの工事に参加することができた。

米軍からでた資金だが制約や規制は何もなかった。

緊急だから10年で完成するよう指示されたのでこれが唯一の制約であったかもしれない。

アメリカの建設業者や建設機械は指定されなかった。すべて日本の力で施工されたのである。

 

世界銀行での経験をつまれて何よりでありました。